COLUMN社長コラム

リアルタイム対戦型学習サービスでこどもの学習意欲を高める「学習プラットフォーム」を展開する
FLENS(フレンズ)株式会社の社長・大生隆洋のコラムです。
「タブレット × ネットワーク × 教育」で教育の新たな価値の創造に挑む、その想いを語っていきます。

edu3.0の世界へ

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web2.0という言葉は少し前に広がったが、edu3.0という言葉はあまり広がっていない。
それは、私たちが言い始めたのだから当然かもしれない。

edu3.0とはeducation3.0のことで、教育におけるメソッドの進化プロセスの段階を示している。
edu3.0があるということは、edu1.0やedu2.0があるということだ。

私が定義するedu1.0の世界観は、こどもの学習姿勢を重視する考え方で、こどもの意識次第で分かりにくい先生からも、書籍からも、自然からさえも、何からでも学びとることができる。「成績が上がらないのは、生徒のせいである」というのが、edu1.0の世界でよく聞かれるセリフである。教育現場は長い期間、この考えが支配していたように思う。

edu2.0の世界観は、学習効果を上げるには先生が重要という考え方で、先生が学習者の意欲を引き出し、学習への興味・関心を高めることが重要なのである。2000年ごろから教育現場に少しずつ普及してきたように思う。「教育はサービス業」という考え方や「ホスピタリティ」「ファシリテーション」「モチベーション」というのがこの世界のキーワードである。「成績が上がらないのは、先生のせいである」というのが、edu2.0の世界のよく聞くセリフである。現在の教育現場は、このedu2.0の時代である。

私が提唱するedu3.0の世界観は、学習効果を上げるには、「学びの場」が重要という考え方である。その場においては、こどもたちが相互にフィードバック(賞賛)しあったり、気づきや学びを共有したり、他者の成長に刺激を受けたりすることで学びの場の価値が高まる。こどもの意欲や先生はその要素である。「成績が上がらないのは、学びの場の設計のせいである」というのが、edu3.0の世界である。先進的な教育現場では、この世界の考えを取り入れつつある。

ただ、従来のリアルな場だけでは、構成員や人数によってその場の価値は安定せず、仮に素晴らしい学びの場ができたとしても一過性のものであったり、偶然の産物であったりする。しかし、WEBという無限の広がりを活用すれば、その場の価値を安定させることも可能であるし、リアルな場だけでは実現しえないレベルの価値の高い学びの場が創造できる。

edu3.0が実現する学びの場では、世界中どこにいても、学校・企業・地域・国境を越えてこどもたちが互いに刺激し合い、学び合い、賞賛し合うことで質の高い学びが実現できる。そういった「学びの場」が実現した世界を想像するだけでワクワクする。それが私を突き動かす原動力になっている。

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